ダメ。俺のそばにいて。
「わかった。」
「え!?ちょっと待って、久遠くん早くない!?」
今本格的に考え始めようとしたところだったんですが!
ドアに向かう久遠くんを止めると、逆に不思議そうな顔をされる。
そうだ、久遠くんって学年一位なんだった…。
これが学年1の秀才の実力デスネ…。
「私、全然わからないんだけど…、どうしてわかったの?」
「…結構初歩的な謎解きだよ。そのカタカナ、何個かダブってるでしょ。マとかタとか。」
そう言われてみると、確かに何個かダブっている。
逆に1つしかないのが、『ハ』『ナ』『ミ』…?
じゃあ、海賊が好きなのは……。
「花見ってこと?」
「多分ね。それに、他の文字は全部数字じゃ表しづらい。でも、花見だけは873で表せる。」
確かに…。アとかラとかは数字にしにくいかも。
予想通り、南京錠は873を入力すると速やかに開いた。
いや、これを一瞬でわかっちゃう久遠くんって何者……??