ダメ。俺のそばにいて。





「わかった。」



「え!?ちょっと待って、久遠くん早くない!?」




今本格的に考え始めようとしたところだったんですが!




ドアに向かう久遠くんを止めると、逆に不思議そうな顔をされる。




そうだ、久遠くんって学年一位なんだった…。




これが学年1の秀才の実力デスネ…。




「私、全然わからないんだけど…、どうしてわかったの?」



「…結構初歩的な謎解きだよ。そのカタカナ、何個かダブってるでしょ。マとかタとか。」





そう言われてみると、確かに何個かダブっている。




逆に1つしかないのが、『ハ』『ナ』『ミ』…?



じゃあ、海賊が好きなのは……。



「花見ってこと?」



「多分ね。それに、他の文字は全部数字じゃ表しづらい。でも、花見だけは873で表せる。」



確かに…。アとかラとかは数字にしにくいかも。




予想通り、南京錠は873を入力すると速やかに開いた。





いや、これを一瞬でわかっちゃう久遠くんって何者……??




< 148 / 175 >

この作品をシェア

pagetop