ダメ。俺のそばにいて。






「茉優…??何がお望み…??」



「星玲奈が接客に出ること!だって茉優だけだと寂しいでしょ?」



茉優がお客さんに囲まれる未来しか見えないから、なにも寂しそうに見えません。



昔からのパターンか…。



目立つのはあんまり好きじゃなかったんだけど、茉優に引っ張られて劇でも運動会でも割と目立つものをやらされた。




「じゃあ茉優も厨房に入れば…?」



「茉優もそれは考えたんだけど、クラスの子に止められたのと、もしスイーツ以外ならお料理できない。」



「あぁ…お菓子づくりは得意なのにね…。」



包丁を持つとなぜか手が震えまくって危ないことになるんだよね、茉優って…。



そのかわり手作りのお菓子は絶品だけど。




「とにかく!茉優は裏工作しないでね!」



「いくら茉優でもしないよ〜、喫茶にだってまだ決まってないのにっ。」




ふふっと笑う茉優に、小さくため息をつく。



決まってないって言っても、茉優が発言すれば一発で決まるんだろうけどね…。






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