ダメ。俺のそばにいて。
星玲奈、なんてちょっと可愛い自分の名前も茉優にあげたいって思うほど、
昔から茉優は、それはそれは圧倒的な可愛さで周りを魅了してきたんだから。
…私は、そんな茉優の隣に、ただいるだけの透明な存在だった。
「なに?茉優の顔に何かついてる?さっきから見過ぎだよ〜。」
「ううん、なんでもない。」
思わずじっと観察しちゃって、慌てて否定する。
その顔すら、可愛くてため息が出た。
ないものねだりだってわかってはいるんだけど、同じ人間だっていうのに不平等だああ…。