ダメ。俺のそばにいて。







星玲奈、なんてちょっと可愛い自分の名前も茉優にあげたいって思うほど、




昔から茉優は、それはそれは圧倒的な可愛さで周りを魅了してきたんだから。




…私は、そんな茉優の隣に、ただいるだけの透明な存在だった。




「なに?茉優の顔に何かついてる?さっきから見過ぎだよ〜。」



「ううん、なんでもない。」




思わずじっと観察しちゃって、慌てて否定する。




その顔すら、可愛くてため息が出た。




ないものねだりだってわかってはいるんだけど、同じ人間だっていうのに不平等だああ…。






< 6 / 175 >

この作品をシェア

pagetop