ダメ。俺のそばにいて。






「絶対似合うから〜、大丈夫だよ!」



「どこに需要あるの…。」



「だから、俺にって言ってんじゃん。あ、でも星玲奈ちゃんの可愛さ、他の人にバレたくないな〜。」



その台詞に思わず頰に熱が上る。



さすがプレイボーイ…、サラッとそんなこと言えちゃうなんて。



「蒼〜?ねえ、衣装あわせたの!見てみて!」


「ん、今いく。じゃねっ、星玲奈ちゃん。」




そんな私はお構いなしに、取り巻きガールズに呼ばれたらいきなりサッと去ってしまう。



なんか…、嵐みたいな人…。




忙しそうな人気者を目で追いながら、そっと自分の衣装を畳んだ。





< 75 / 175 >

この作品をシェア

pagetop