ダメ。俺のそばにいて。
「絶対似合うから〜、大丈夫だよ!」
「どこに需要あるの…。」
「だから、俺にって言ってんじゃん。あ、でも星玲奈ちゃんの可愛さ、他の人にバレたくないな〜。」
その台詞に思わず頰に熱が上る。
さすがプレイボーイ…、サラッとそんなこと言えちゃうなんて。
「蒼〜?ねえ、衣装あわせたの!見てみて!」
「ん、今いく。じゃねっ、星玲奈ちゃん。」
そんな私はお構いなしに、取り巻きガールズに呼ばれたらいきなりサッと去ってしまう。
なんか…、嵐みたいな人…。
忙しそうな人気者を目で追いながら、そっと自分の衣装を畳んだ。