God bless you!~第8話「リコーダーと、その1万円」・・・予算委員会
何かに煽られるように
5月15日。
俺は、18の誕生日を迎えた。
「あ、おはよ。風邪治った?」
朝の登校中、周囲を窺いつつ、まるで偶然を装うように桂木と一緒に歩く。
「おう。花粉症と区別がつかないくらいには、どうにか」
当然のように2人並んで、学校まで。
真木が自転車で通りがかり、「おはようございます」と横をピューッと、すり抜けた。
「逃げ出すみたいに見えるの、あたしだけかな?」
桂木が笑いかける。目が合って、それが何だかぎこちない。
見ると、右川が少し先を歩いていた。
自転車の真木を見つけて、「あ、マッキー、荷物をよろくし♪」と、その自転車カゴに荷物を放り投げる。プリンスが荷物持ちか。
……昨日の事だった。
「僕の友達で、こびと先輩と繋いでくれっていう奴がいるんですけど。良かったら、マックで待ち合わせとかしますか?結構イケてますよ」
放課後。いつものように3時半。
帰りかけた右川に向けて、真木は無邪気に誘ったものの、
「あー、そういうのマジで要らない」
「やっぱ年下は駄目ですか」
そこで、「うりゃ!」と脇腹を突かれて、真木は秒殺で撃沈した。
右川は、どこまでも正直だった。
「そこら辺の男子は、ゴミなので♪」
真木の知り合いには残酷なほどの拒絶だったように思う。
俺は何をやってるんだろう。
昨日はその後も色々あった。
桂木と、何かに煽られるように、初めてキスをした。
<Fin>
.:*゚..:。:. ☆o。.:*゚:.。:. ゚・*:.。..。.:*・゚ o☆.:*゚..:。:. ゚・*:.。..。.:*・゚.:*゚
第9話 予告。
.:*゚..:。:. ☆o。.:*゚:.。:. ゚・*:.。..。.:*・゚ o☆.:*゚..:。:. ゚・*:.。..。.:*・゚.:*゚
『合同競技大会』
豪華な賞品を賭けて〝聖和大学附属 男子高等部〟と、競技対決。
我が校勝利を目標に、タッグを組んだ沢村と右川。
それぞれの思惑が渦巻く中、大会は最終競技10㎞マラソンへ。
そして、忘れるな……アイツの存在を。
ご期待下さい♪
俺は、18の誕生日を迎えた。
「あ、おはよ。風邪治った?」
朝の登校中、周囲を窺いつつ、まるで偶然を装うように桂木と一緒に歩く。
「おう。花粉症と区別がつかないくらいには、どうにか」
当然のように2人並んで、学校まで。
真木が自転車で通りがかり、「おはようございます」と横をピューッと、すり抜けた。
「逃げ出すみたいに見えるの、あたしだけかな?」
桂木が笑いかける。目が合って、それが何だかぎこちない。
見ると、右川が少し先を歩いていた。
自転車の真木を見つけて、「あ、マッキー、荷物をよろくし♪」と、その自転車カゴに荷物を放り投げる。プリンスが荷物持ちか。
……昨日の事だった。
「僕の友達で、こびと先輩と繋いでくれっていう奴がいるんですけど。良かったら、マックで待ち合わせとかしますか?結構イケてますよ」
放課後。いつものように3時半。
帰りかけた右川に向けて、真木は無邪気に誘ったものの、
「あー、そういうのマジで要らない」
「やっぱ年下は駄目ですか」
そこで、「うりゃ!」と脇腹を突かれて、真木は秒殺で撃沈した。
右川は、どこまでも正直だった。
「そこら辺の男子は、ゴミなので♪」
真木の知り合いには残酷なほどの拒絶だったように思う。
俺は何をやってるんだろう。
昨日はその後も色々あった。
桂木と、何かに煽られるように、初めてキスをした。
<Fin>
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第9話 予告。
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『合同競技大会』
豪華な賞品を賭けて〝聖和大学附属 男子高等部〟と、競技対決。
我が校勝利を目標に、タッグを組んだ沢村と右川。
それぞれの思惑が渦巻く中、大会は最終競技10㎞マラソンへ。
そして、忘れるな……アイツの存在を。
ご期待下さい♪