認めたくないこの気持ち。
我慢して、中に入った。


「くれぇな。愛希ちゃん、心配だったら俺の手掴んどく?」


ふざけた感じで、府川が言った。


あたしは無言でいた。


「恨めしやぁ~。」


後ろからそう聞こえた。


あたしは、あまりの怖さに府川の腕にしがみついた。


「え!?あ、愛希ちゃん!?」


「う、うるさい・・・。黙って。早く出たいの!」


「あぁ、そう言う事か。ごめんね。連れてきちゃって。」


< 17 / 22 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop