認めたくないこの気持ち。

「こっちこそごめんな。連れてって。」


「いや、あたしが言っとけばよかっただけ。」


ピコン


「あ、ごめん。ＬＩＮＥ来た。」


野乃からだ。


『お互い、最後に観覧車乗って帰ろか。』


と言う内容だった。


「府川、観覧車行くよ。」


「了解。」


観覧車に乗るために並んで順番を待つ。


順番が来たので乗った。


乗ってしばらくは、沈黙が続いた。


少し経って、府川が口を開いた。


「愛希ちゃんに言いたいことがある。」


真剣な顔で府川はそう言った。