認めたくないこの気持ち。
後からついてきて、鳥羽君も一緒に走っていった。


鳥羽君というのは、野乃の彼氏だ。


着いたときは危なかった。


野乃が、不良に襲われかけていたのだ。


「ちょっと、あんたたちやめなさいよ!」


あたしはそう言って、野乃の手をつかんでいる不良の手を蹴った。


「いってぇ!おっま・・・!」


野乃を掴んでいた手が離れ、野乃は逃れられた。


野乃は、走ってきた。


あたしは手を伸ばした。


でも、その意味はなかった。


野乃は、一直線に鳥羽君に抱き着いていったのだ。


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