さよなら、大好きな人
寂しそうに更に言葉を続けるラウルに、私は慌てたように否定の言葉を口にする。
ほっと小さく息を漏らしながらラウルは問いを繰り返す。
繰り返された問いに私は言葉を飲み込むことしか出来ず、ラウルもそれ以上は問い掛けることはせず、私に近付こうと歩き出した。
「来ないで……っ」
「……ティナ?」
近付いて来ているのがわかった私は叫ぶように必死に声を振り絞ると、その必死さが伝わったのか私は思わず足を止めてしまった。
私はぎゅっと手を握り締めながら、堪えていた言葉をぽつりと零す。
「大き過ぎる存在だよ……、ラウルは」
「……え?」
「私の中で、いつの間にか大きな存在になってて。……でも‼ラウルは、こういう気持ちがわからないって言ってたし……何よりも、私は、旅人、だから」
「……。ティナは、俺のことが、好き、なの?」
「好き、だよ。……だから……だから‼」
ほっと小さく息を漏らしながらラウルは問いを繰り返す。
繰り返された問いに私は言葉を飲み込むことしか出来ず、ラウルもそれ以上は問い掛けることはせず、私に近付こうと歩き出した。
「来ないで……っ」
「……ティナ?」
近付いて来ているのがわかった私は叫ぶように必死に声を振り絞ると、その必死さが伝わったのか私は思わず足を止めてしまった。
私はぎゅっと手を握り締めながら、堪えていた言葉をぽつりと零す。
「大き過ぎる存在だよ……、ラウルは」
「……え?」
「私の中で、いつの間にか大きな存在になってて。……でも‼ラウルは、こういう気持ちがわからないって言ってたし……何よりも、私は、旅人、だから」
「……。ティナは、俺のことが、好き、なの?」
「好き、だよ。……だから……だから‼」