さよなら、大好きな人
私が何を言おうとしているのかがわかるのか、ラウルはキッパリと告げながらも続ける声を僅かに震わせる。
その言葉の意味がわかった私はそれ以上は何も言えずに、そっと目を伏せた。
――好きだと告げてくれた。自分も、彼のことを好きだ。
傍に居てもいいんだろうか。この街に留まって、彼の傍に居てもいいんだろうか。
その迷いがどうしてもなくならない私がふと思い出したのは、ロイとミアさんの言葉だった。
幸せにと。幸せになってね、と。
ここで彼と離れた後、果たして自分は幸せを見付けられるだろうか。彼は、幸せになれるんだろうか。
私は一旦目を閉じてからそっと抱き締めたままのラウルの腕にそっと触れる。
「傍に居て、いいの?ずっと、ラウルと一緒に居ても」
「居て欲しい。ティナが良いって言ってくれるなら、ずっと、永遠に」
その言葉の意味がわかった私はそれ以上は何も言えずに、そっと目を伏せた。
――好きだと告げてくれた。自分も、彼のことを好きだ。
傍に居てもいいんだろうか。この街に留まって、彼の傍に居てもいいんだろうか。
その迷いがどうしてもなくならない私がふと思い出したのは、ロイとミアさんの言葉だった。
幸せにと。幸せになってね、と。
ここで彼と離れた後、果たして自分は幸せを見付けられるだろうか。彼は、幸せになれるんだろうか。
私は一旦目を閉じてからそっと抱き締めたままのラウルの腕にそっと触れる。
「傍に居て、いいの?ずっと、ラウルと一緒に居ても」
「居て欲しい。ティナが良いって言ってくれるなら、ずっと、永遠に」