さよなら、大好きな人
まさか自分に声が掛かるとは思わなかったラウルは、確認するように私へと聞いてきた。
聞かれて、悩みはするもののやはり気になり少々申し訳なさそうにしながら答える。
アンナさんは満足そうに微笑みながら、私とラウルの手を取って手を握らせた。
突然のことに私達は驚いたようにアンナさんへと視線を向ければ、特に何か言うことはせずに微笑みながら背を押して私達を見送ってくれた。
手を握ったままの状態で歩き出したのだが、ラウルは困ったように視線を彷徨わせて様子を窺うように私へと視線を向ける。
「手、離した方がいい?」
「え?あ……、ううん、このままでいいよ。見に来る人多いかもしれないし、はぐれないように。ね?」
「ティナがいいなら、俺は構わないけど」
確認するように問い掛けられ、私はきょとんとした表情をして繋いでいる手に視線を向ける。
すぐに見ればどこか気恥しそうにしているラウル。
微笑みながら首を傾げると、ラウルは釣られるように微笑みを浮かべて頷いた。
聞かれて、悩みはするもののやはり気になり少々申し訳なさそうにしながら答える。
アンナさんは満足そうに微笑みながら、私とラウルの手を取って手を握らせた。
突然のことに私達は驚いたようにアンナさんへと視線を向ければ、特に何か言うことはせずに微笑みながら背を押して私達を見送ってくれた。
手を握ったままの状態で歩き出したのだが、ラウルは困ったように視線を彷徨わせて様子を窺うように私へと視線を向ける。
「手、離した方がいい?」
「え?あ……、ううん、このままでいいよ。見に来る人多いかもしれないし、はぐれないように。ね?」
「ティナがいいなら、俺は構わないけど」
確認するように問い掛けられ、私はきょとんとした表情をして繋いでいる手に視線を向ける。
すぐに見ればどこか気恥しそうにしているラウル。
微笑みながら首を傾げると、ラウルは釣られるように微笑みを浮かべて頷いた。