さよなら、大好きな人
「多分、居ないと思います。後で合流する予定ですので……」
「じゃあ、入らせてもらおう。そっちの人とティナもそれでいいね?」
「あ、ああ」
「……」
確認するような問い掛けに慌てたように答えを返すミアに俺は小さく頷いてから、ロイとティナに対して聞く。
はっと我に返ったロイは焦ったように返事を返してくるが、ティナからは何の返答もない。
どちらにしろ連れて行くしかないだろうと思いながら、俺はそっと服をずっと握り締めているティナの手に触れる。
それに気付き、どこか泣きそうな表情で俺へと視線を向けるティナ。
大丈夫、と柔らかな微笑みを浮かべながらロイとミアへ目を向けた。
ロイはミアが座っている車椅子を押して先に教会の中へと入っていく。
それを見送ってからゆっくりとティナを歩くように促しながら、注目を浴びる中、教会の中に入るとぱたん、と扉を閉めた。
「じゃあ、入らせてもらおう。そっちの人とティナもそれでいいね?」
「あ、ああ」
「……」
確認するような問い掛けに慌てたように答えを返すミアに俺は小さく頷いてから、ロイとティナに対して聞く。
はっと我に返ったロイは焦ったように返事を返してくるが、ティナからは何の返答もない。
どちらにしろ連れて行くしかないだろうと思いながら、俺はそっと服をずっと握り締めているティナの手に触れる。
それに気付き、どこか泣きそうな表情で俺へと視線を向けるティナ。
大丈夫、と柔らかな微笑みを浮かべながらロイとミアへ目を向けた。
ロイはミアが座っている車椅子を押して先に教会の中へと入っていく。
それを見送ってからゆっくりとティナを歩くように促しながら、注目を浴びる中、教会の中に入るとぱたん、と扉を閉めた。