さよなら、大好きな人
聞くべきか迷ったようなそんな戸惑いが伝わる声音で聞かれ、ロイは気まずそうに視線を彷徨わせながら素直に答えた。
ミアは素直に受け取ったのか改めて俺とティナへと向き直ると、とりあえずはと言わんばかりに名乗る。
名乗られれば返さないのも失礼だろうと思い俺はまず名乗り返し、ティナが答える様子がなかったことに気付き、続けるように教えた。
だがやはり、ここでまた会話が途切れてしまい、気まずい雰囲気だけが流れる。
と言っても、このままでは埒が明かないと思ったのかロイが口を開いた。
「ティナ。……その、久しぶり、だな。元気に、してたか?」
「……」
「……ティナ」
後ろに隠れたまま、姿を見せようとしないティナに対してロイは当たり障りのない声を掛ける。
だが、ティナは顔を覗かせることもなくぎゅっと更に強く俺の服を握り締めた。
ミアは素直に受け取ったのか改めて俺とティナへと向き直ると、とりあえずはと言わんばかりに名乗る。
名乗られれば返さないのも失礼だろうと思い俺はまず名乗り返し、ティナが答える様子がなかったことに気付き、続けるように教えた。
だがやはり、ここでまた会話が途切れてしまい、気まずい雰囲気だけが流れる。
と言っても、このままでは埒が明かないと思ったのかロイが口を開いた。
「ティナ。……その、久しぶり、だな。元気に、してたか?」
「……」
「……ティナ」
後ろに隠れたまま、姿を見せようとしないティナに対してロイは当たり障りのない声を掛ける。
だが、ティナは顔を覗かせることもなくぎゅっと更に強く俺の服を握り締めた。