さよなら、大好きな人

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後ろ姿をただ、見ていることしか出来なかった俺は寂しげに目を伏せる。



「ティナ……」


「……大切な、人ですか?」


「ああ……。昔と今じゃ意味は変わったかもしれないけど、大切な子だよ」



苦しげに名前を呟いたことに気付いたミアは、そっと手を伸ばして俺の手に触れながら問い掛ける。

俺はそっとその手に自分の手を乗せながら、肯定するように呟いた。



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