学校一の人気者に告白されました
「へ、じゃねぇよ。デート、いつする?」



「あっ…うん」



一緒に出かけたことってー、ほぼないよね。



初デート!



テンション上がる…。



「どこ行こう。楽しみだなっ」



「うん!」



「嬉しい?」



少し不思議そうなのはどうしてなの?



嬉しいに決まってるよ。



「嬉しいよ、陽向くんとどこかに行きたい」



「俺も。ま、今こーしてるだけでもかなり幸せ」



そうなの!?



へぇぇ…陽向くんって、喜び上手だな。



あたしはこの状況に対応するのに精一杯で、全く楽しめてなかった。



付き合ってる事実だけで幸せなはずなのに、なんだか余裕がない。



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