学校一の人気者に告白されました
お弁当を広げ、他愛もない会話をしながらのんびりと過ごす昼下がり。



なかなか有意義。



陽向くんは本当によく笑うよねぇー、頬にできるえくぼがいつも気になってた。



「ん、なに」



思わず、陽向くんのえくぼを指で突っついていた。



「あは…ずっと、触ってみたいなって思ってたの」



すると少し眉をしかめている。



こんなの、失礼だよね。



えくぼがキュートな笑顔を引き立たせているわけだけど、陽向くんからしたらいい迷惑なのかも。



「ごめっ…」



手を引っ込めようとしたら、触っていた方の手を軽く引っ張られる。



「遠慮なく。いっぱい触っていーよ。千衣、俺のこと少しは興味あるんだ?」



ええっ、そんなのあるに決まってるのに。



目をぱちくりさせていると、陽向くんの方に引き寄せられた。



「きゃあっ」



< 122 / 279 >

この作品をシェア

pagetop