学校一の人気者に告白されました
「あの、中央の人!すごく上手くない?」



蘭ちゃんが指さすけれど、あたしにはみんな上手く見える。



「うっ、うん」



「もっと前に出て見よう?」



連れられ前の方へ移動。



興奮した他の女の子たちも、ステージの方へ詰めかけていた。



「こっち見てよーっ。陽向!!」



え…。



すぐ隣の女の子がキャーキャーと騒いでいる。



陽向って…言った?



うわあっ!!



ほんとにいるっ!



陽向くん、踊れたっけ?



中央ではないけど、なんなくこなしている。



すご…。



「あれって陽向くんだね!出るの知ってたの?」



あたしは思いっきり首を横に振る。



「知らなかった…」



「見れてラッキーだね。超カッコイイー!」



かっ…カッコイイていうか、いや、カッコイイんだけどまだ信じられない。



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