学校一の人気者に告白されました
そのうち陽向くんがボーカルのマイクを奪い、ステージの端まで駆け出した。



「俺らとやれる自信あるやつ、ここまで上がって来ーい!一緒に騒ごうぜ!」



ええっ…。



「きゃーっ、陽向最高っ!あたし行って来るね」



ユウナちゃんは友達にそう言うと、大はしゃぎでステージにいる陽向目掛けて駆けていく。



そしてステージに向かって手を伸ばし、その手を陽向が掴んで引き上げた。



ハイタッチなんてして、楽しそうなふたり。



なんだか…ものすごい衝撃を受けた。



ぼーっとその光景を見ていると、蘭ちゃんがソワソワしている。



「森本さんも行ったら?楽しそう!」



「ええっ、あたし!?ムリだよ、ダンスなんてできない」



それにこんなステージに上がること自体がムリっ。



「いいじゃなーい、これこそ祭りだよね。とにかく騒げば楽しくない?」



楽しくないないっ!



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