学校一の人気者に告白されました
「ふぁー…眠たくなるね」



「ふふっ、蘭ちゃん寝てていいよ」



欠伸をしている蘭ちゃんを横目で見つつ、吹部の生徒に目をやると、その中に知ってる顔がいることに気づいた。



クラリネットを手に持ち、器用に指を動かしている。



あれってー、山下さんだ。



吹部だったんだね。



さっきはバンドの打ち合わせって言ってたけど、プライベートでやってるのかな?



吹部で、彼氏がいて、バンドもやって…なんだかすごく忙しそう。



あたしは部活も入ってないし、陽向くんだけだなー…。



って陽向くんの全てを理解するのは大変そう。



このパフォーマンスだって、ここに来なきゃ知らないまま。



スマホを見ても特に連絡もない。



今頃、またあのユウナって子と…。



ガタンッ!


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