学校一の人気者に告白されました
「どうしたの!?」



「いや、別に…」



もう、コイツに関わりたくない。



なんかヤバそう。



素知らぬ顔でポケットにスマホをなおす。



あー…千衣と連絡取れねぇ。



さっさと連絡しときゃよかった。



「もぉ、ムリ。俺、行くから」



「不安なの。行かないでって言ってるよね?」



「知らねーよ、さっさと間中と仲直りしてこい」



「できないから困ってるのに。陽向くんのイジワル…」



「…間中のクラスに連れてってやるよ。それならいいだろ?」



もう、コイツを置いてくるしかない!



渋々頷くと、黙って俺のあとを着いてくる。



たまに腕を掴むから軽く振り払う。



「触んなって…誤解されっから」



女子と通り過ぎるたびに、見知らぬ女を連れてる俺にチェック入れてくる。



友達の彼女だって言うと頷いてはいるものの、納得してないようだった。



< 166 / 279 >

この作品をシェア

pagetop