学校一の人気者に告白されました
「来ないかと思った…」



目の前まで来て止まると、息を切らしている。



すっごい、ゼーゼー言ってるよ?



運動神経のいい陽向くんが。



「バカだろ、俺なんかほって帰れよなー!」



また、バカって言った…。



けど陽向くんの顔は怒ってる感じじゃない。



むしろ…。



「帰ろう」



あたしの手を握り、歩きだそうとする。



「待って…」



「はぁ?文化祭終わったの知ってるか?いいから帰ろうぜ」



「知ってる。陽向くん来てくれるかなって…それでも待ってたの」



「わりっ…スマホ壊れて、メッセージ見れてなくて…やっと電源入ったのがついさっきで」



「そうなの?」



「そーだよ!返事ねーし、おかしいと思わなかった?」



それはー、そうだけど。



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