学校一の人気者に告白されました
「うん…けど、話がしたくて待ってたの」



そう言うと、なんだか空気がピリついた。



あれっ?



陽向くんは、少し固い表情であたしを見てすぐに目を逸らした。



嫌なのかな…。



そして出てきたのは、想定外の言葉。



「俺、フられんの?」



「えええっ?」



「そーじゃねぇ?ならいーや。帰って聞く」



へへっと笑う、いつもの笑顔に癒される。



「こっ…ここで、話したいの…」



家に帰ると言えなくなりそうだから。



文化祭は終わってしまったけど、今この特別な雰囲気の中で言ってしまいたい。



「なんだよ…」



「あのね…今日のダンス、すっごくかっこよかっ……」



しまった…噛んじゃった。



気まずい感じでいると、陽向くんが苦笑してる。



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