学校一の人気者に告白されました
「嬉しくねぇの?渋い顔してる」



「陽向くんに迷惑かけちゃったなって…」



「迷惑?これで千衣に貸しができたな。ここにチュッてくれればオールオッケー」



頬を差しニヤニヤして言うから、思わず陽向くんを小突く。



「しないよ」



「やっぱな!」



いつもからかうように言うから、こうなっちゃう。



素直になりたいけど、なかなか難しいな。



「逃げたのは…自分に自信がないからなの。ユウナちゃんみたいに、陽向くんにまっすぐ向き合える子が羨ましい」



言ってて、顔が熱い。



嫉妬心丸出し。



「自信…なぁ、そんなの…俺だって千衣に愛されてる自信、世界一ない」



そんな堂々と言われても!



「すっ…すっ…」



好きだよって言えばいいのにまた噛んじゃった



「す?」




「そこは…自信持っていいんじゃないかな………だから」



好きってやっぱり言えない。




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