学校一の人気者に告白されました
「陽向くん…こっち向いてよ」



「振り向いたら、理性崩壊する…それでもいい?」



「えっ…別にいいよ」



この間のあたしみたく、ニヤニヤが止まらなくなるってことなのかな。



「いい?そか…」



陽向くんは振り向くと、あたしと視線を合わせた。



もう頬はほんのりピンク色、それでもまだその照れ顔が陽向くんらしくない。



「もう他の子と一緒にいないようにするから…その分、千衣が俺の側にいて」



「ええっ、交換条件なの?」



「ちゃんと…見とけよ、俺のこと」



ううっ…そうなんだけど。



陽向くんの周りは、あたしの入り込めない空気があって…キャラも違えばノリだってそうだし、イマイチ馴染めない。


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