学校一の人気者に告白されました
「なんもないけど、その間一緒にいたのは事実だし…千衣が言うように傍から見れば仲良くしてる風なのかも」



「振り切れないのは、陽向くんが優しいからだよ…」



「その優しさも紙一重だろ?千衣が嫌な思いするなら、ちゃんと断らなきゃいけないのにさ」



「…………」



「だから、俺のこと見張れっつってんの。いつも一緒にいて、誰にも渡すなよ」



「そっ、そんなのできないよ!」



見張るなんて、そんな…。



「俺のこと、独占していーのは千衣だけだろ?もっと、気持ちさらけ出せよ」



顎を指でそっとすくわれ顔が上を向く。



見つめ合い…ドキドキしてどうにかなってしまいそう。



気持ちをさらけ出す…。



あたしが最も苦手とすること。



それでも、陽向くんの切ない表情やまっすぐな言葉があたしの気分をより一層高揚させた。



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