学校一の人気者に告白されました
「それでも、反応見るのが楽しい」



クスッと笑ってる。



もうっ…。



泣きそうだったけど、あたしも思わず笑みがこぼれた。



そして自然と寄り添う。



ギュッと抱きしめられて、ドキドキするけど心地いい。



「そろそろ帰るかー」



「そうだね」



そう言いながら、この場を離れられないでいる。



家までずっと一緒なのにね。



「帰る?」



「うん…」



「歩けば?」



「陽向くんこそ…」



抱きしめる腕は緩まることなく、あたしもそこから逃げることもしない。



「ずっと、こーしてたいな…」



「うん…」



ホントはそう。



こうやって、くっついてたい。



安心するし、まだここで一緒にいたいな…。



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