学校一の人気者に告白されました
「帰ろーか」



「うん」



陽向くんがあたしを見て、ふわりと微笑む。



「手…繋ぐ?」



「うん…」



差し出された手を軽く握る。



陽向くんの手は温かい。



キュッと力をこめると、陽向くんも返してきた。



「どした?」



「ううん…」



そう返事すると、陽向くんがぷはっと吹いた。



え…?



「さっきから、うんとううんばっかだな。言いたいこと、言っていーのに」



「そっ、それはたまたまだよ」



「ふーん。そしたらー…」



何か悪巧みをするような顔つき。



なに言われるんだろう…。



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