学校一の人気者に告白されました

うーん…浮かばないや。



デートとかしたことないし。



って、これはデートに入るのかな？



言葉に出すまでもないしひとりで考えていると…。



陽向くんがじっとあたしを見ていた。



ハッ、そうだよどこに行きたいのか言わなくちゃ。



「どこでもいい？」



それ！



陽向くんと一緒なら、どこでもいいんだ。



「あっ、うん！」



やっぱり、返事ばかりのあたし。



もう突っ込む気にもならなかったのか、陽向くんはクスッと笑っただけだった。



緊張しすぎて何も喋れない…。



ってわけでもないけど、ただこうして歩いてるだけでも本当に幸せなんだ。