学校一の人気者に告白されました
「覚えてないって顔してる。失礼な女だな」



ひっ…。



そうだよね、あたしってば。



適当に合わせるとか、なにかあったはずなのに。



「ごめんなさいっ、本当に覚えてなくて…」



慌てて頭を下げると、陽向くんがあたしを軽く抱き寄せる。



「千衣は悪くない。隣のクラスってなんだよ、わかるか!」



「はははっ、まーな」



間中くんは豪快に笑った後、急に真面目な顔になった。



そして軽く頭を下げた。



え…?



陽向くんも少し驚いている。



「実はさ、森本さんに謝りに来た」



あたし…に?



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