学校一の人気者に告白されました
「じゃーなぁ、また森本さんも一緒に遊ぼうぜ」



そう言って間中くんは帰って行った。



あたしたちは…気づけば家のすぐ近くまで来ていた。



「なんだよあいつー。結局邪魔しに来ただけかっ。千衣と出かけるつもりだったのに」



「ふふっ、そうだね。なんとなく帰って来ちゃったねー」



陽向くんはすっごく残念そうだけど、あたしは…これでよかったなと思う。



間中くんが来てくれたおかげで、陽向くんの色んな話も聞けたし空気も変わった。



さっきまでは返事ばかりだったあたしも、陽向くんと普通に会話できてる。



「今からどっか行く?」



「ううん、今日はもういいよ。また改めて…」



「そか。ま、千衣との時間はこれからたっぷりあるもんな。急がなくていいか」



「うん!一緒に行きたいところ、考えておくね」



「おー」


< 200 / 279 >

この作品をシェア

pagetop