学校一の人気者に告白されました
「スコアつけれる?」



男の子のうちのひとりが話しかけてくるけど…。



「スコアって…あのっ、野球のルールとか全くわからなくて…ごめんなさい。できないです…」



「なんだー、そっか。なんで来たの?」



…ですよねぇ。



陽向くーん!



「お前なー、嫌な言い方するなよ。陽向がモテるからってひがむな」



後ろに座っていた大柄の男の人がそう言う。



あれっ、この人…見たことがある。



「そんなんじゃねーけど」



「かわいい子がいた方がやる気でるよな?千衣ちゃんは、座ってるだけでいいから」



にっこり笑うと誰だかわからないけど、さっきの怒った顔には見覚えがあった。



そうだ…昨日、あたしが個室の件で迷惑をかけた先輩だ。



結局、彼女とは仲直りできたのかな?



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