学校一の人気者に告白されました
「山下さんと…別れたんですか?」



「あぁ、元々俺が怒りっぽいのも嫌だったって。山下の友達に掴みかかったのも許せなかったみてぇ。きっとアイツらデキてるんだよな、だから」



悔しそうに言う先輩に、あたしは必死で訴えかけた。



「そんなことないです…山下さんは真面目だと思うし、そんな二股なんて」



「それにさ、あいつバンドメンバーといる方が楽しそう。日曜日もすぐスタジオの予約入れるし」



「それでも、先輩と付き合ってたんですよね?」



「ま…な」



そこで側にいた男の子が口を挟んできた。



「彼女の誕生日プレゼントを選ぶのに、他の女と一緒に個室に入るとかどーかしてる」



山下さんのプレゼントを買うために?



それで、女の人と一緒にいたんだ。



「あいつセンスいいし、ちょっと話そうっつったらなんか奢れってうるさいし…」



そうだったんだ…。



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