学校一の人気者に告白されました
女の子たちが陽向くんの側にいるのは気になるけど、それ以上にこの場にずっといる方が辛いから。



「気にしなくていーよ」



「わかった…途中まで送る」



「いいの、大丈夫だから」



ニコッと笑ったつもり。



陽向くんの友達も、もちろん陽向くんが行くこと前提で動いてる。



あたしが陽向くんを連れ帰ったせいで、みんなが盛り下がるのも見てられない。



「おい陽向どこ行くんだよ」



それでもあたしを送ろうとする陽向くんに気づいた友達が不思議そうに聞いてくる。



「千衣が帰るって。送るから後で合流する、店着いたら連絡して」



そう言うけど、強引に引っ張られている。



「そんなのひとりで帰れるだろ?今日の反省会すっぞー」



「うわ」



陽向くんが数人に捕獲されている間に、みんなに頭を下げて急いで帰った。



色々しんどい場面があったにしても、普段友達とどんな感じで遊んでるか、見れたのはよかったかな。



後、先輩と山下さんが仲直りできたのもよかった…。



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