学校一の人気者に告白されました
足がベッドにぶつかり、勢いで倒れ込んだ。



「ぶっ、なにやってんだよ。千衣は危なっかしいなー」



伸ばしてきた手に掴まると、ぐいっと陽向くんの方に引き寄せられる。



抱きしめられて、心拍数があがった。



「昨日、つまんなかった?」



「ううん…」



「俺だけ遊びに行ったから怒ってるんだよな?」



怒ってる?



そんなんじゃないよ。



なんていうのかな…。



「それは別にいいの。ちょっと、寂しかった…だけ」



「俺も」



「俺もって…それでも行ったくせに」



「へへ。だからフォローしに来た。一緒に学校行こ」



「うん…」



気にかけてくれただけで、すごく嬉しい。



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