学校一の人気者に告白されました
落ち着いてるよね。



玄関を出た後、のんびり隣を歩く陽向くんを観察。



遅刻する焦りとかないんだ?



ある意味尊敬…。



1時間目が始まっている時間に、制服姿で歩くあたしたち。



何度も腕時計を確認するあたしを見て、陽向くんが吹いた。



「そんな心配すんなって。2時間目には間に合うだろ」



「そうだけど…」



「俺はこのままどっかで千衣とデートでもいーけどね」



「それはっ、昨日したかった」



あ…。



言っちゃった。



「それはないだろー。昨日って…。やっぱ、あのまま一緒に帰ればよかったな」



しまったー…。



なに話を掘り返してるんだろう、あたし。



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