学校一の人気者に告白されました
「ビジュアル系バンド!?」



周りにいる子も目をぱちくりさせてる。



意外なのもあるし、聞いたことないって風。



「あのっ…それは…」



「あとさ、陽向が…」



一瞬口ごもるけど、ワクワクした顔でリーダー格の男の子がタキくんに話を続けるように促す。



「陽向?あいつ絡んでるんだ。なんか面白くなってきたな。言えよ」



「幼なじみなんだろ?森本さんデリケートだから、不用意に近づいて絶対に泣かすなって。これからは全部俺を通せって睨まれて…いつもと雰囲気違くてちょっと怖かった」



陽向くん…そんなこと言ったんだ。



それについては、なにも聞いてない。



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