学校一の人気者に告白されました
「あーあれな。うちにもある」



そ、そうなんだ?



失敗した!



「あっ…それじゃ、いらないよね」



「千衣が、どーしてもって言うなら…」



「そうじゃないの。陽向くんと久しぶりにいっぱい話せて楽しかったから…もう少し一緒にいたくて…」



しまった…陽向くんが真顔になってる。



これって、興味ない子に好意を持たれて引いてる場面だよね。



あたしのバカー!



「あっ…の、やっぱり…」



「俺のこと…もう怖くないの?」



その瞬間、胸がギューッと痛くなった。



そう…数年前のある出来事を思い出した。



その日はいつものように、学校帰りに陽向くんがうちに来てあたしの部屋で喋っていたら…。



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