学校一の人気者に告白されました
「そうなんだー、束縛したい人?」



「どうかな…そだな。他の男の目に晒したくない」



「わー。意外と小さいんだね」



くっ…言ってくれるな。



悪びれもせずクスクスと無邪気に笑ってる。



「そっちは意外とおおらかだな」



「ほら、こうやってもあたしの彼氏なら何も言わないよ。ただの友達だって言えば問題なし」



そう言って、手を握ってきた。



「やめろよ、俺は困るんだよ。こんなの千衣に見られでもしたら…」



マジか…。



いや、何かの間違い?



目の前にいるのは、千衣のそっくりさん?



片手にスーパーの袋を握りしめ、今にも泣きそうな顔で俺を見ている。



千衣なら…こんな顔、しないはずだ。



< 83 / 279 >

この作品をシェア

pagetop