学校一の人気者に告白されました
「もー、帰ります。話終わったんで」



陽向くんも同じこと思ってた。



「ばいばい」



「またなー」



あたしの頭に手を置き、ぐしゃぐしゃと掻き回す。



「ちょっ…やだ」



「もーいいじゃん。風呂入んだから」



「そうだけど。ボサボサ…」



陽向くんの前では、かわいいままでいたいのに。



「明日さー、高い位置で髪くくってきて。ここ出てるの好きだから」



自分のうなじを差し、ニカッと笑う。



「えっ?」



「千衣のポニーテール好き。知らなかっただろ!」



なんなの?



そんなに嬉しそうに言うなんて、不意打ちのキュンだよ。



うわぁ、胸がドキドキしてきちゃった。



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