魔法界の魔法使いには人間界の魔法使いに負ける落第生がいます

お待ちかね、肝試し!

「美味しかったー」

「そうね」

「だな」

今日の夕食はバーベキューだったんだ!

海から帰ってきたら、シャワーを順番に浴びて、浴び終わったらレポートを書いて、水野先生に提出

その後は自由時間だったから皆で「UNA」っていうカードゲームして、ババ抜きもして。そしたら結構時間経ってて

その後、食堂に行ったら「今日は外でバーベキューだよ」と食堂のおばさんに言われた

なので、臨海学校のしおりに書いてあった地図を頼りに、バーベキュー会場に向かい

そして、美味しくいただきましたとさ

ふふふ・・・・・・

「肝試しだー!」

「はしゃぎすぎ」

「いてっ」

また、恒例の美里チョップをもろに食らい、頭をさすりつつ肝試しの集合場所に向かう

会場は、この宿泊施設の入口前

一旦外に出てもう一度中に入らないといけないから、外靴に履き替えてスリッパも持っていく

スリッパを片手に、二人とお喋りしながら向かう

そこには、既に何人かいて、ソワソワしているみたい

怖いってことを、先輩に聞いたとか・・・・・・?

あるいは、これ、怖いことって有名なの?あたしが知らなかっただけ?

うーん・・・・・・どうだろう

ま、いっか

「お化けは嫌いだけど・・・・・・幻影幻影」

昨日はこの言葉を100回くらい繰り返し唱えていたけど、大丈夫だよ

所詮幻影だし・・・・・・うん

幻影だよね?本物が呼び寄せられて来たとかはヤだよ?

「そういや、夜に怖い話を見たり聞いたりすると、幽霊が寄ってくるって話を聞いたな」

聖理奈じゃないのに、まるであたしの心の中を見透かしたようにタイミングよく言う美里
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