魔法界の魔法使いには人間界の魔法使いに負ける落第生がいます
今、その情報いらなかった!

ひどいよー、美里ー!なに?昼のお返しですかね?!

「ゔゔぅ・・・・・・」

幻影・・・・・・だよね?





「はーい!ではでは、肝試しを始めたいと思いまーす!」

『い、いぇーい』

日頃と違ってややローテンションの面々

それを見て、水野先生は苦笑いしながら、肝試しの説明を始める

まあ、まとめるとこんな感じかな

・肝試しは、ここから一階を一周して帰ってくる

・持ち物は、懐中電灯を一班(三人構成)につき三つと対不審者用のブザー

・一番向こう側で折り返したことを証明するために、そこにあるハンコを4cm四方の紙に押してくる

・地図は一班につき一枚。道中で紛失しても自己責任

らしい

三人って言われてもさ

多分、宿泊班ってことだよね?それで間違いないよね?

うん・・・・・・

「それじゃあ、班を組んでねー!ま、多分宿泊班だろうけど!」

班を組めというくせに、既に予想を立てている水野先生はいいとして、あたしは美里と聖理奈と班を組む

聖理奈とあたしとで、懐中電灯と地図、そして4cm四方の紙を先生からもらってきて配った

あたしは懐中電灯を

しっかり者の二人に、地図と紙は任せた

だって・・・・・・あれ無かったらもう一度行かされかねないじゃん?あの紙

地図は無くなっても、まあそこそこ構造を覚えておいたり、後から来た班に教えてもらえばいいけど、紙はねぇ?
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