魔法界の魔法使いには人間界の魔法使いに負ける落第生がいます
あたしが言いたいこと、わかる?

ま、そーゆーことで

あたしたちは二班だから、早く呼ばれると思う

「それじゃ、一斑からどーぞ!」

いつの間にか、ものすごく不気味な姿に変貌した建物が、そこにあった

あれ?昼、こんなに暗かったけなぁ

電気が一切ついてないし

よく見れば、由香里さんも来てるし。しかも、地味に魔法使ってるみたいだし

ま、そりゃそうか。由香里さんの魔法があってこその肝試しだもんね

それから5分後・・・・・・

「じゃ、二班れっつごー!」

呼ばれた!

ドキドキしながら入口に向かう

入口の前には、僅かに明かりがついてるからそこで履き替え、外に並べた

スリッパを履いて、懐中電灯の明かりをつけた

あたしは廊下を照らし、美里は聖理奈が持っている地図に光を当てた

聖理奈も明かりをつけ、辺りを一通り確認してから地図に視線を落とした

地図には、簡易的なこの建物の一階の構造と、現在地とハンコが置かれている目的地に星型の印がされてあった

ハンコが置いてある場所は、ここから一番遠い「職員室」らしい

由香里さんなどの、ここで働いている人たちがいる事務室の様なところだ

「ここがロビー。そして、職員室はここの廊下を真っ直ぐ行った突き当たりか」

美里がつぶやく

言葉で説明すると、今いる入口は、入ってすぐに廊下が三つに分かれているの

右側がお風呂に繋がる廊下

左側が、例の職員室に繋がる長い廊下

そして、正面には食堂があって、その廊下の途中に階段があり、2階に登れる
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