魔法界の魔法使いには人間界の魔法使いに負ける落第生がいます
嫌な予感がするんだよ、やっぱり

このことだったのかな?

ごめんね・・・・・・巻き込めないからさ

もしもの事があったら、あたしが困る

あたしだけじゃなく、皆も困る

だからさ

「闇よ、我が空間を独立させよ」

空間を閉じ込める、闇の中級魔法の呪文を唱える

あたしが廊下に入りきった瞬間にその魔法は発動し、闇のカーテンが通路を塞ぐ

これ以降、誰もこの廊下に入ることはできない

そのことを確認するために足を止めた

向こう側を見てみると、急に姿が消えたあたしを心配するような四人がいた

そして、聖理奈が先生を呼びに行ったみたい

こっち側からは様子がわかっても、向こう側からは見えないみたいだ

良かった・・・・・・成功した

これでもし成功しなかったら・・・・・・取り返しのつかないことになりかねなかったから

良かったよ、ほんとに

でもまだ、安心はできない

三人の安全がわかってからだ

たとえ幽霊が相手でも、あたしの魔力と魔法があれば大丈夫

大丈夫だから

「いくよ・・・・・・」

一度止めた足を、もう一度動かし

走り出した







「失礼しまーす」

そう呟いて、コンピューター室に足を踏み入れた

外は少し暗くて、おまけにカーテンもかかってるのでかなりの暗さ

仕方ないか・・・・・・

「光よ、明かりを灯せ」

ここは火ではなく、安全面を考慮して光を出した

ぽう・・・・・・っと、どこからか光が差し込み、コンピューター室を照らした

中は、パソコンが二十台ほどL字テーブルの上に置かれていて、それと同じ数だけくるくる回れる椅子が綺麗に並べられていた

それは壁に沿ってつけられていて、真ん中にはちょっと大きな印刷機、そしてタブレットが幾つも置かれた机が真ん中にある。四角で白

L字テーブルと四角い机との間は1m弱

それが4分の3周。一番前にはまた違う、長方形の縦長机とパソコンが二つ
< 115 / 196 >

この作品をシェア

pagetop