魔法界の魔法使いには人間界の魔法使いに負ける落第生がいます
「じゃあ、此処で待っててね」

先生と一緒に教員室がある棟の隣の校舎まできた。

にしても、この学園広いし綺麗。

すごい・・・・・・

先生は教室のドアを開けて中に入ってしまった。

「おはよー!」

『おはようございまーす!』

「今日は転校生を紹介するよー」

「えー!誰だろ女の子?」

「いや、男子だろ!」

「女の子がいい!」

「あたしもー」

「いやいや、男子だろ!」

「可愛い女子ならなお大歓迎だ」

・・・・・・すみません

廊下まで聞こえてます

男子でもないし(男勝りとは言われたことあるけど)美少女でもありません(自覚ないだけでめっちゃ可愛い)

ごめんね、期待を裏切って・・・・・・(寧ろ期待通り)

「むふふん。女の子だよー!さ、入ってきて神田さん」

「あ、はいっ」

緊張するぅ〜

からからから・・・・・・

ドアをスライドさせて中にはいる

うわ、教室の中も綺麗・・・・・・

そして浴びる注目の視線

教卓近くに立っている先生の隣に立った。

「神田彩音ちゃん。はい、挨拶どーぞ」

「ええと、かんざ・・・・・・じゃなくて神田彩音です・・・・・・潜在能力系の治癒です。宜しくお願いします」

ベタな挨拶を終えてぺこりと一礼

すみません、可愛くなくて・・・・・・と心の中で平謝り

「え?貴女、可愛いわよ」

「ふえっ?」

ん?なんか今声聞こえなかった?

「おっ、聖理奈。どうした?」

せりな?

「あの子の心の中読んだの。可愛くなくてごめんなさい、ですって」

『無自覚?!』

はいぃぃぃいいいぃぃ??!
< 12 / 196 >

この作品をシェア

pagetop