魔法界の魔法使いには人間界の魔法使いに負ける落第生がいます
ちょっと待った

そりゃあ、無自覚って言葉は知ってるよ?

だけど、あたしはブスってことを自覚してるから無自覚ってじゃないんじゃあ・・・・・・

「あーはいはい。完全無欠の無自覚ね」

何故か納得したように頷くせりなさん(?)

彼女は椅子から立ち上がってあたしの方に歩いてくる

「あたし、木谷聖理奈。潜在能力系の読心術。よろしくね」

「あ、こちらこそ・・・・・・」

きれーな人・・・・・・

つやつやとしたストレートヘアの黒髪に、透き通るような白い肌

紅く色づいた唇

薄いピンク色の頬

可愛い・・・・・・と言うよりも、大人っぽさがある

「おっ、早速打ち解けてますねー。この調子なら馴染めるのも早い!ってなわけで、聖理奈ちゃん、委員長としての務めってことで神田さんのことよろしく!」

「了解です!」

「よろしいっ!」

「張本人なしで話進めてる?!」

・・・・・・ツッコんだわ

「あれ?ツッコミキャラだったの?」

「うわ・・・・・・見かけはお淑やかなのに・・・・・・」

「もったいねーな」

「へ?」

あたし、見かけはお淑やかなの?

どっちかっていうと、男勝りの方が合ってない?うん、絶対そうでしょ?

「それじゃあ、レクはじめよー」

「れ、レク?!」

「そーそー。親睦会っ!ってなわけで、体育館にれっつごー」

『いえぇぇぇい!!』

ちょっと待って・・・・・・

あたし、まだ───





































れっきとした説明受けてないよぉ!!!!!!































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