魔法界の魔法使いには人間界の魔法使いに負ける落第生がいます
「はい、彩音!」

結菜からボールを貰った

「へ?あたし?」

「もちろんよ!主役は彩音、あなたなのよ!初球はあなたしかいないわ!そうよね、みんな?」

結菜がみんなの方を見ながら問いかける

「もちろん!」

「今日の主役は彩音ちゃんだもの!」

「それが妥当だろ」

「ほら、決まりよ!投げちゃいなさい!」

「は、はぁい」

個性的な人多いなぁ、ほんと

ま、いっか

楽しもうじゃない!

あたしの唯一の取柄はこれしかないんだもん!

運動!

ててっとコートの端ギリギリまで走っていく

「そりゃあっ!」

そのまま思いっきり投げた

びしいっ!

「ったー」

お、誰か分かんないけど男の子に当たった!

『すごい・・・・・・!』

「へ?」

「ま、まさか、運動神経抜群の冬馬(Toma)に当てるなんて・・・・・・」

あ、そうだったの。知らんかった!

そもそも、会って1時間も経ってないからね?

「いくぞ。よっ・・・・・・と」

あたし的にはボールを持った男の子はゆっくり投げた・・・・・・ように見えたんだけど

何故かめちゃくちゃ早い!

しかも避けられない!

「あぶなっ」

横にひゅっと飛んで事なきを得たけど

後ろの人に当たっちゃいました!

「神田!避けるなよ」

「えっ?だって当たるの嫌だし。そーゆーなら自分で取れば?」

「(やべぇ、正論過ぎで言うことがねぇ!)」←さっき避けるなとか言った男子(当たった)

あ、何も言い返さないで外野行っちゃった
< 15 / 196 >

この作品をシェア

pagetop