魔法界の魔法使いには人間界の魔法使いに負ける落第生がいます
「和に悪いことをしたわ。この体は和のもの・・・・・・」

「そんなこと、思ってないと思うな」

「まあ、そうね・・・・・・和はそんなことを思うような子じゃないわ」

くすりと、さらに笑う優奈

「・・・・・・和があなたと話したがってるわ。代わるわね」

そういい、すっと目を閉じた

次に目を開いた時

目の色は黒になっていた

「ありがとう・・・・・・優奈を助けてくれて」

「いえ、お礼なんて」

二人を救えた・・・・・・それが一番のあたしにとっての贈り物かな

「ずっと話を聞いていたわ・・・・・・美里に会いたいけれど・・・・・・今は無理そうね」

下の様子を見て苦笑する和さん

あたしが封印結界をとけばいいけど、この空中にくる方法がないもんね

「あの子は、一人で溜め込もうとする。私がコンプレックスを持っていたことを知っていたはずなのに・・・・・・自分のせいで私がこうなってしまったと思い込んでいるの」

「そう・・・・・・ですね。美里は、自分一人で何とかしようとする癖がありますね」

和さんとで苦笑い

和さんのことをあたしに話したがらなかったし

和さんのことを、自分一人で解決したかったのかな・・・・・・

「やっぱり、あなたは似てるわ」

「似てる?誰にですか?」

「気づいていないのね・・・・・・でも、これは本人から聞いた方がいいかしら」

本人?

どーゆーこと?

「あら・・・・・・もう時間ね。優奈と代わるわ」

ずっと目を閉じ、碧の瞳へと変える
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