魔法界の魔法使いには人間界の魔法使いに負ける落第生がいます
「校長先生のお話デース」
ただいま、体育館にて始業式
何故か司会進行は水野先生
そして、我らが生徒は幼等部、初等部、高等部の全校生徒が全員集合している
まあ、それでも体育館は余裕のよっちゃんだけどネ
あ、立ってないから
これまた、な・ぜ・か!ふかふかの長ソファが(いつの間にか)あってさ。
それに腰掛けてるんだ
ほんと、変なの
『えーと、短い短い休暇も終わって皆さんはご不満かと思いますがそれでも魔法学園は開きますよー。それじゃあ、魔法、頑張ってねー』
終わった・・・・・・
学園長、意外と適当なんだね・・・・・・しかも、見かけ幼女だし
そのせいでステージ上の木製の台の上に置いてあるマイクに届かないからなんかの上に立ってるし
「いつも、こんなに短いの?」
隣にいる女の子に聞く
「あ、そうだよ。学園長、自分の時の学園長の話が長かったからだって言ってたの」
あ、この子
さっきあたしの前に座ってた子!
「あたし、松原春香って言うの。よろしくね」
にこっと笑いかけてくれる春香。かわいい
「そうなんだ。あたしは彩音。よろしくねっ」
小声で話す
「それでは、終わりまーす。じゃあ、属性別に分かれて話し合い始めっ。幼等部の子は先輩は連れてってもらってねー。以上!」
あ、これで終わりなんだ。なんか、拍子抜けだなぁ
っていうか、あたしは潜在能力系列の特別系・・・・・・なんだよね?
どっち行けばいいの?
「あ、彩音はあたしに着いてきて」
「聖理奈に?」
「ええ。一緒でしょ?」
「そ、そうだった」
って言うか、なんでわかったの?
「分かるわよ。わかりやすいもの、彩音って」
「え"」