魔法界の魔法使いには人間界の魔法使いに負ける落第生がいます
ちなみに、あたしは藤色が中心

ま、藤色か薄いから花柄が思ったほど目立たない訳では無い

「ほら、手伝うから」

「あ、ありがと聖理奈」

「一人できれねえのかよ。お子ちゃまか」

「なっ・・・・・・!これ来たの初めて何ですけど?!」

「ああ、悪い。じょーだん」

ほんとにもう

聖理奈に手伝ってもらって、ようやく着替えれた

パジャマをハンガーにかけて、クローゼットの取っ手にかける

ふう、終わった

「終わってないわ。その髪型で行く気?」

「あっ、ヤバ」

終わったと思ったのに!

あたしの髪の毛は寝癖がつき放題

しかもボサボサで

「仕方ないわね。ほら、椅子に座って」

聖理奈があたしの手をグイグイ引っ張って鏡台の前においてある椅子に座らせた

強制

「櫛は?」

「あ、あそこの引き出しの中に入ってるよ」

あたしの言った通りの引き出しを開け、聖理奈はあたしの髪の毛をとかしていく

「え、あ、ありがと」

「ううん。どうってことないわ」

「聖理奈って、お人好しなのか?それとも世話好き?」

「どちらも?」

「疑問形?」

美里の疑問に答える聖理奈も疑問形

このふたりのやり取り、笑える

「綺麗な黒髪ね・・・・・・ストレートパーマかけてる?」

「すとれーとぱーま?何それ」

「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」」

「?」

あたし、なんか変な事言った?
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