魔法界の魔法使いには人間界の魔法使いに負ける落第生がいます
「魔法学っつーんだ。初等部五年から習い始めんだけど」

「先輩からは、結構面白いって言われてるの」

「みんなの魔法が見られるし」

「授業が潰れるし」

「「好評の授業」」

へ、へぇー・・・・・・

魔法界では、魔法陣とか呪文の暗記とかポーションの作り方とか

めちゃくちゃめんどかったけどネ!有り得ないほど!

ああ、思い出すだけで・・・・・・

「でも、あたしは癒しだけど・・・・・・」

どうやって魔法を見せればいいんだろ?

「ああ、それはね・・・・・・」

「先生が身を呈してくれる」

「へ?」

先生が身を呈してくれる?

「先生が引っかき傷を自分でつけるんだよ。生徒に一切、どこにあるか知らせねぇ」

「と、いうことは───」

「そこを癒せってこと」

そ、そーですか・・・・・・っていうか

美里、なんでも知ってるね!

「ああ、美里にはお姉さんがいるの」

「お、お姉さん?!」

「そうよ」

「別に公表しなくてもいいんだけど」

何故かイラつき気味の美里。はて、なぜだろう?

「姉妹の事情ってやつ?」

「まあ、そんな感じかしら」

「うるせぇ・・・・・・和についてはいいだろ」

「・・・・・・そう」

のどか?

お姉さんの名前かな?

にしても

なんで、お姉さんについて触れられたくないんだろう・・・・・・
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